20日の抗議文

明日のアメリカ領事館前での行動の抗議文です。日本のメディアでも、オバマの就任式についての報道が増えると思いますが、アメリカの手前味噌なキャンペーンにつられた無批判な報道には、くれぐれも注意したいものです。ガザでは双方が「停戦」に入ったようですが、イスラエルのほうについては、「軍事鎮圧」「全面的占領」ということばを使うべきだと思います。


アメリカ合衆国大統領  バラク・オバマ


私たちは、就任したばかりの大統領に、よく見ていただきたいものがあります。
ガザに築かれた死者の山です。
この死者はいったい、誰なのか?
誰が、どのようにして殺したのか?


オバマ大統領、あなたはガザで起きている事態について、静観しました。
あなたが静観している間に、何人の人が、またどのような人が殺されたでしょうか。


ここに1200人をこえる死者の列があります。
土地を奪われ、追放された人たちは、小さな狭い地域に閉じこめられました。
怒り、抗議するものは「テロリスト」だと呼ばれて殺されました。
物資を運ぶものは「テロリストを支援している」として殺されました。
病院にいたもの、学校にいたものは「テロリストを隠している」として殺されました。
他のものは?
他のものたちを、あなた達やイスラエルがなんと呼んでいるか、ご存じでしょうか。
「テロ撲滅に伴う付随的損失」です。
誰が彼ら・彼女らを見捨てたのでしょうか?


イスラエルは「一方的に停戦する」と宣言し、貴国、アメリカ合衆国はそれをなにかよいことをしたかのように歓迎しています。
しかし、私たちはこれからどのようなことが起こるのか、これまでイスラエルが成してきた行為から容易に想像することができます。
イスラエルによるガザの占領と、ハマス関係者の暗殺です。
そしてそれに「付随する」、殺人と家屋破壊です。
これはイスラエルがこれまで幾度も繰り返してきたことであり、そしてアメリカ合衆国によって容認されてきたことです。


イスラエルは非難されるべきあらゆる所業を成しています。
一国の正規軍が、国連施設や赤十字を公然と攻撃するといった例が、他にもあったでしょうか?
ブッシュ政権の時代、あなたの国は、様々な「悪しきもの」の概念を作り出しました。
テロ支援国家」「悪の枢軸」「ならずもの国家」。
ここで、イスラエルという、核兵器を隠し持ち、非人道兵器を持つだけでなく、実際に人間に対して使用し、そして「好きなときに好きなように人を殺す」ことを宣言している国があります。
イスラエルこそが「ならずもの国家」「テロ支援国家」の用件をすべて兼ね備えているではありませんか。


然るに、貴国、アメリカ合衆国は目の前で行われたこのイスラエルの犯罪に対し、どのように対処したでしょうか?
ブッシュ前大統領はいち早くイスラエル全面支持を打ちだし、国連の場では虐殺を止めようとする国際社会の努力の破壊に奔走しました。
それだけではありません。イスラエルが殺戮に使用した兵器、ガザの人々に災厄をもたらした爆弾、戦車、ヘリコプターはいったい誰が供給したものでしょうか?
イスラエルはエジプトからガザ地区への兵器流入を非難しています。
しかし、実際に大量虐殺に使用されている兵器は、アメリカ合衆国からイスラエル流入した兵器です。
また、その兵器の購入資金すら、アメリカ合衆国の税金でまかなわれたものではありませんか。
あなたはイスラエルが自由にパレスチナの人々を殺す権限と力を持つことが、中東に平和をもたらすとお考えでしょうか?


イスラエルの犯罪を支えているのは、貴国、アメリカ合衆国によるイスラエルに対する援助です。
イスラエルの犯罪への荷担をやめ、イスラエルへの支援を停止することを、私たちはアメリカ合衆国に要求します。


私たちはイスラエル軍ガザ地区に対する大量虐殺に関し、この事態に大きな影響力と責任を持つアメリカ合衆国に対して、怒りを込めて抗議するものです。

                                                2009年1月20日

オバマ新大統領はガザの現実を見よ!
アメリカはガザ虐殺・封鎖をとめろ!
アメリカはイスラエル支持・支援をやめろ!
1・20行動 参加者一同