ガザで数千人がナクバ記念集会

Thousands commemorate the Nakba in Gaza
http://www.imemc.org/article/60431


2009年5月17日(日)01:12 サエドゥ・バンヌラ、IMEMC & Agencies


ハマスイスラム聖戦によって、ガザの様々な場所で大規模な抗議集会が組織され、何千人ものパレスチナ人がナクバ61年周年目を記念した。


何十もの抗議集会がガザでもよおされ、住民たちは、1948年にイスラエルによって違法に占領されたパレスチナ人の土地を見渡せる場所に向かってデモ行進した。しかし、強制的に締め出された。抗議に集まった人々は、国際的に保障された自分たちの「帰還権」を求めて繰り返し声を上げた。


抗議行動に住民は、ハマスの旗やイスラム聖戦、その他党派の旗など、様々なパレスチナ人の旗を持ち寄った。また、ナクバの時にイスラエル軍によって破壊されたパレスチナの町や村々の名前を記した横断幕が掲げられた。いくつかの横断幕には「イスラエルは癌だ。不正義とテロリズムによって侵食する癌だ」とあった、とアラブ48ニュースウェブサイトが伝えた。


住民の掛け声は続いた。「われわれはハイファに帰るぞ。自分の国のすべての土地に戻るんだ!」「われわれはイスラエルを決して認めない!」


また、抗議の人々は、断固として抵抗することを呼びかけ、抵抗こそが、奪われたパレスチナ人の人権を取り戻すための唯一の方法だ、と訴えた。


住民たちが掲げた大きな鍵は、ナクバの期間中にパレスチナの人々が、家や土地から無理やり追い出され、その後破壊された自分たちの家の鍵を象徴的にあらわしている。また何十人もの抗議者たちは、自分たちが家や土地の所有者であることを示す正式な証明書も持って来ていた。その場所に、現在のイスラエル国があるのだ。


ハマスパレスチナ評議員で、パレスチナ立法評議会(PLC)の副議長であるアフマド・バハールが語った。「帰還権は神聖な権利です。パレスチナ人民は、パレスチナの各党派は、決して妥協をするつもりはありません。自分の町や村に帰るのを絶対に諦めはしません。」そしてアメリカ合衆国オバマ大統領に、ガザでのイスラエルによる虐殺を見過ごさないように要求し、さらにアラブ連盟には、イスラエルの封鎖を解くように求めた。


バハールは、このようにも語った。「ローマ法王はガザを訪れるべきでした。イスラエル軍がおこなったホロコーストを、その目できちんと見るべきです。」


一方、イスラム聖戦の指導者クハデル・ハビブは、こう語る。「われわれの運動は、パレスチナの一部たりとも決して諦めはしない。」そして「占領は、怪しい植物であり、いずれムジャヒディン(イスラムの戦士)に根絶やしにされるだろう」と付け加えた。


イスラム聖戦が組織したベイト・ラヒア(ガザ北部)での抗議集会では、ハビブはこう発言した。「パレスチナパレスチナ人のもの。それは分けられたりできるものではない」と。