「BABILONIA」って、そういうことですか。

『グッドモーニング・バビロン』を見た。期待していたこととは違ったので、もうひとつかな。自分では説明できないので、アマゾンのDVD内容説明から以下引用。

「映画の歴史を語る上では避けて通れない傑作、D.W.グリフィスの『イントレランス』の美術スタッフとして働いた兄弟の、職人としての誇りと兄弟愛を描いた、映画草創期のハリウッドが舞台のヒューマンドラマ。『イントレランス』の撮影風景が背景として使われている。」

グリフィスのこの映画の一部で「古代バビロニア」が描かれるのだが、その壮大なセットがイタリア人の職人兄弟によって作られた、ということだった。「アメリカ=バビロン」じゃなかったんですね。でも『イントレランス(不寛容)』は、不寛容が招く社会や人間の悲劇が描かれており(らしい)、当時第2次世界大戦に参戦しようとしていたアメリカ社会への批判も含むはずだから(おそらく)、そうすると『グッドモーニング・バビロン』での、主人公兄弟が陥る幸せではない結末にも、二人のアメリカでの華やかな成功への否定的な観点が介在しているといえる。「グッドモーニング」というのは、兄弟たちのマエストロであり父である老人が、アメリカにいる息子たちに思いをはせ毎夜ひとりつぶやくこどばであり、そういう点から見ても「アメリカ=バビロン」は、かすっていないわけでもない、かな。